トワイライト
「そ・そんな私と姉がたった一度関係を持った男性との間に間違って生まれてしまった子供だったなんて……」
  と有は半ば震えがちにそう一言言うと絶句した。




  理子は娘のそんな一般的な怒りに対し、別段反論をする事もなく更にその当時の話を続けた。ちなみに猛さんはその当時私が働いていた会社で大学に通いながらアルバイトをしていました。でもってこの私に思いを寄せてくれていたのです。そんな猛さんは私のお友達であるその会社の親戚筋の女性からメールで古びた洋館に呼び出されました。でもその洋館に居たのはその女性ではなく私でした。




  でもってその時私は猛さんとお互いに色々な事をお話をしました。そしてその時に私は猛さんから告白され、自然な流れで結ばれました。まあ俗に言う勢いでそう言う関係になってしまった感は拭えません。が、しかし私は猛さんに悪い印象は抱いてなかったので、後悔は全くありませんでした。




  でもって猛さんが仕事の夜勤時間に遅れると言う事で、猛さんが先にその場を後にしました。そして私が身だしなみも整えない肌けたままの姿で、暫くその場にじっとしていた私をその洋館を管理していた神崎老人が見つけ、その場の尋常ではない私の雰囲気を察し病院に連れて行ってくれました。
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