トワイライト

「うん。そうだね。連休ももう終りだし萌帰ろう……」
　と隼人は言った。




「隼人らしくないぞ！さあ、もういつもの隼人らしく元気出しなさいよ！」
　と、萌は隼人に負担にならない程度の言葉を選び、さり気なく隼人を励ました。




　そしてその萌の言葉をきっかけとして、隼人はついに有の事を諦める努力をしようと決心を固めた。尚、少し前に萌から自分に対する思いをはっきりと意思表示をされた時から、隼人は萌がいつも自分の傍にいてくれて、多くを望まずそっと寄り添ってくれた事に対して、改めて感謝してもいた。




　　ちなみに人は誰しも自分が思いを寄せている相手に自分の思いが通じなくて、とても心がうちひしがれている時に、常に傍で自分の事を見守り、思ってくれるその思いの大切さに気づく事もあるのだ……。