トワイライト
1‐センセーショナルな出来事
さてコンドーさんに針で穴を開けた日から、およそ2ヶ月半を過ぎたあたりから、美有の体にはかなりキツイ妊娠の兆候が表れ始めた。つまり早い話悪阻(つわり)である。ちなみに美有はあまりの気持ち悪さに『もしかしたら出来たのかも?』と思い、前もって買って置いた妊娠検査薬をクローゼットの奥の引き出しから取り出し、早速説明書を見ながら試してみた。すると少し経つと陽性反応が出たので、美有はまず一人でこっそりと産婦人科を受診した。
尚、美有のこの時の心境はと言うと、さながら大袈裟な表現ではあるのだが、正に『清水(きょみず)の舞台から飛び下りる』と言う言葉がぴったりだった。そんな人生最大の決断をして院内に足を踏み入れた美有は、まず受付でマニュアル通りの手続きを済ませた。
そして受付の人に渡された問診票を手に待合室のソファーに座ると、美有は早速真剣にその問診票と向き合い、一つ一つの質問に丁寧に応え、必要事項を記入していった。
でもって問診票を書き終えた美有が待合室に備え付けられた本棚から、適当な雑誌を手に取り読んでいると自分の名前がアナウンスされたので、美有は読んでいたその雑誌を所定の場所に戻してから、やや緊張した面持ちで診察室に入った。
尚、美有のこの時の心境はと言うと、さながら大袈裟な表現ではあるのだが、正に『清水(きょみず)の舞台から飛び下りる』と言う言葉がぴったりだった。そんな人生最大の決断をして院内に足を踏み入れた美有は、まず受付でマニュアル通りの手続きを済ませた。
そして受付の人に渡された問診票を手に待合室のソファーに座ると、美有は早速真剣にその問診票と向き合い、一つ一つの質問に丁寧に応え、必要事項を記入していった。
でもって問診票を書き終えた美有が待合室に備え付けられた本棚から、適当な雑誌を手に取り読んでいると自分の名前がアナウンスされたので、美有は読んでいたその雑誌を所定の場所に戻してから、やや緊張した面持ちで診察室に入った。