トワイライト

「えっ！？マジ！？って毎回気をつけてたつもりでいたんだけどな。うーん……」
　　と言うと慎也はしばし黙り込んでしまった。




　　其処へ丁度オーダーしたコーヒーが運ばれて来たので、慎也は早速コーヒーを一口飲んで一息入れた。




　　そして再び
「ねえ、美有それってちゃんと検査したの？」
　　と慎也が聞いてきた。




「うん。さっき産婦人科に行って検査したら赤ちゃんが出来てるって言われた」
　　と美有が答えると




「そうか。だったら産んでよ。僕は美有を愛しているしいずれは結婚をするつもりでいたから、順序が逆になる事くらい僕は平気だからさ」
　　とそう言ってくれた慎也のその言葉を聞いたとたん、美有の目からは大粒の涙が、堰（せき）をきったように溢れ出した。