トワイライト

3‐終(つい)の別れ

  幾月もの日にちを経て試行錯誤が繰り返えされ、『孤児院設立プロジェクト』が図面上だけではなく、パソコン内での具体的な建設シュミレーションが何度も繰り返し行われた。




  その結果ようやく立体化される事が決まり、いざ建設着工と言う初期段階を向かえた頃、有の下に如月の主治医から、突然に電話がかかって来た。




「えっ!?な・治子おばあちゃまが!?そ・そんな……」
  と有は驚きのあまり受話器を持ったまま、その場で固まった。




  すると
「有さんどうしたの?」
  と言うや否やただ泣くばかりで一向に要領を得ない有にしびれを切らした大雅は、やや強引に有から受話器を奪い取り電話に出てみると、如月の主治医から如月が突然危篤状態に陥ったと告げられた。
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