ワイン恋物語
彼らの背中が、だんだんと見えなくなる。

まるで、ドラマか映画のようなその光景だ。

どうしてなの?

どう言うことなの?

わたしは、訳がわからなかった。

…やっぱり、わたしの他に相手がいたんじゃないの。

ウエディングドレス姿のわたしを、悲しげな表情でマリアが見下ろしていた。

わたしが好きになる人やわたしがつきあう人は、どうしてダメな男の人ばかりが多いのだろう?

もう男の人を好きにならない。

もう男の人とつきあわない。

もう男の人を信じない。

わたしは心の底からそう思った。
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