ワイン恋物語
そろそろ働きに行けって言う、神様からのメッセージかな。

部屋に戻ったわたしは、息を吐いた。

この2年間、休養してもらった。

お姉ちゃんと妹たちには、ずいぶんとお世話になった。

恩返しと言う意味を込めて、そろそろ働きに行ってもいいかも知れない。

だけど、
「――結婚式場、か…」

神様、嫌がらせがひど過ぎます。

わたしは今までの人生で、一体何をやらかしたと言うのでしょうか?

クシャッと、手に持っていたパンプレットを丸めた。

わたしは、臆病者だ。
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