ワイン恋物語
えっ?

いや、まさか…。

「つぐみじゃないか?」

声の主が、わたしの顔を覗き込んできた。

「――あっ…」

「やっぱり…。

やっぱり、つぐみだ!」

神様。

わたしは、一体何をしたと言うのでしょうか?

どうして、こんなことになっているの?

「――遠藤さん…」

婚約者であるわたしを捨てて、元カノを選んだ彼と再会してしまうとは思ってもみなかった。

わたしは本当に、一体何をしたって言うのですか?
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