Prince×Prince~彼女と彼と彼?!~



だから、凪から拓斗の名前を聞いた時すげぇ驚いた。


でも…

同じ高校なのか!?
って驚きより、

何で凪が知ってんだ?!
って思う方が強かった。

凪には拓斗の存在を知られたくなかった……


俺と違って、
拓斗は完璧だ。


だから、


情けねぇけど


凪が拓斗のことを知ったら俺は見向きもしてもらえないのかって

俺は兄貴に勝てねぇ…
ライバルっても認めてもらえねぇって…

すげぇ怖くなった。


あとで周りの女子に聞いてみると、

拓斗はこの学校の王子様らしいじゃん。


王子様って言われてるもの同士張り合いがある…。

もう俺の出れる幕はねぇのかって思いながら、
どうにか平常心を保ってお前とバスケしてた。


だからだな…。

ライバルって認めてもらえたことがすげぇ嬉しかったんだ。



…まぁ、ここから昔話に入るぞ。


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