Prince×Prince~彼女と彼と彼?!~
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「おにーちゃーん!」
「弘輝、凪ちゃん、早くおいで」
「まって、たくとおにいちゃんっ」
3歳の僕の隣には
いつもお兄ちゃんとナギちゃんがいて
毎日、
お兄ちゃんを追いかけて遊んでる。
お兄ちゃんはいつも楽しいとこ
連れてってくれるんだ!
「っぶ…」
いつものことだけど、
今日も鈍い音が隣から聞こえてきた。
あちゃぁ…
「…あはは、またこけちゃっちゃ」
ナギちゃんは
その場でしゃがんだまま僕たちに笑いかけた。
「ドジっ子ちゃんだね」
そうからかうお兄ちゃんだけど
ナギちゃんが
泣くのを我慢してるのはバレバレで
もちろん、お兄ちゃんもわかっている。
「あはは、ごめんなちゃい」
僕とお兄ちゃんは
笑い続けるナギちゃんのそばによる。