Prince×Prince~彼女と彼と彼?!~
「可愛いね」
「…は………?
可愛い…?」
コイツの口からそんな言葉が出てくるとは…。
「あ、ごめん。
最初はさ、すごいカッコいい子だなぁって思ったけど、さっきの百面相や“むぅ〜”って顔、可愛いなぁって思って」
「あ、いや、別に怒ってませんから」
コイツ…ホストにでもなれるんじゃ…。
「よし、じゃぁ再開しようか」
「はい。…あ、黒崎先輩…」
「ん?」
「バケツで水運ぶよりホース使った方が早いんじゃ…」
先輩はさっきから地道にバケツで水を運んでいた。
「あ、そっか。」
この人、天然…?
…というか、…バカ…?
「黒崎先輩…バカですね。…あ゛…」
やばっ!
「ハハッ…よく言われる。
拓斗はバカなのに、何でそんなに成績がいいんだって」