Prince×Prince~彼女と彼と彼?!~
目の前では黒崎先輩が掃除をしていた。
は…?
「先輩、帰ったんじゃないいですか?」
「え?
……あぁ、勘違いさせたのか。ごめんね?」
勘違い…なんだろうけど…
先輩は戻ってきてるし。
「とりあえず、それに着替えてきな」
先輩が、さっきファサ…っと落ちたグリーンのTシャツを指差して言った。
「別に着替えなくてもいいんだけど…」
「駄目。風引くよ」
「それ言うなら先輩もじゃないですか」
「俺はいいの。ほら、早く着替えてくる」
「はぁーい」
別に大丈夫だっての…
こんなんで風引くほど、やわじゃねぇし。
なんてブツブツ呟きながら渋々更衣室に向かった。