Prince×Prince~彼女と彼と彼?!~




私が更衣室から戻ると先輩は片付けをしていた。


「終わった…んですか?」

「うーん…
もうみんな帰っちゃてるし、こっちもそろそろ終わろうかなって」

「はぁ…そうですか…。
……手伝います」

「いや、いいよ。
凪ちゃんは帰りな?」



……違和感…。

今まで凪くん凪くん言われてた所為で…
“ちゃん”に違和感大有りなんだけど…。



「いえ、手伝わせてください。
先輩にさせる後輩がいては駄目ですから」

「んー…なんていうか…
凪ちゃん、結構真面目っ子なんだね?」

「そうですよ。
だから手伝わせてください。」

「参ったなぁ…。
んじゃぁ、俺の教室からバッグ持ってきて?」

「…は?」



私、手伝うっつったんだけど。

何でバッグ…?



「帰る準備、手伝ってもらうから」



あー…そういうこと。


じゃぁ、片付けは?


「その間に片付けは済ませておくから」

「あぁ、わかりました。
先輩何組ですか?」

「6組。遠いけどよろしくね」


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