Prince×Prince~彼女と彼と彼?!~
「弘輝、今日の仕事は?」
「今日はテント建てとグラウンド整備だ」
「弘輝はどっちするんだ?」
「んー…できればテントしてぇけど…
今日も多分、もりもりか兄貴が決めるんじゃね?」
「それもそうか」
「んじゃ、行くか」
「あぁ、早く終わらせて明日に備えようぜ」
「お前は別に備えなくても大丈夫なくせに」
ボソッと言った弘輝の声は聞こえなかった。
「ん?
なんか言ったかー?」
「なんでもねぇよ!」
「あっそ」
私たちは教室をあとにした。