花言葉を君に。
~8章 ショウブ~
ショウブの花言葉は“やさしい心”“あなたを信じます”“あきらめ”です。
今まで隠してきた3人の過去が明らかになります。
和泉は結城のことが大好きで、もちろん遥のことも大好きで。
そんな2人を悪く言わないのが、和泉らしい。
最後に自分を例にして告白します。
フラれるとわかっていても、伝えたい。そんな切実な想いを。
和泉は笑顔で、紫苑を結城のもとへと送り出します。
裏話です。和泉が4時に遅れたのは、花壇の前に結城をひとり残してきたからです。
全て計算済みの和泉は、本当にかっこいい!
最初、チャラチャラして、紫苑のカップをバラすとか変なキャラにして、ごめんなさい(笑)
和泉に背中を押され、花壇へ向かう紫苑。
そこには和泉に呼ばれてひとり立ち尽くす結城。
そして紫苑が告白します。
結城の中でたくさんの葛藤があったでしょう。
兄だという事実を伝えるべきなのか。
結城も辛いですね。ただの先輩として紫苑を見守っていた、そして紫苑の恋心に気づいていたはずですから。
結局、後ろから抱きしめたまますべてを話す、という手段に出ました。
このとき抱きしめたのは、好きだったからなのか、妹だからなのか。
それは結城の心の奥底に眠る最大の“秘密”ということで(笑)
ちゃんと約束を確認して、最後に名乗って。
順番が逆なのも、二人の中に恋という大きな存在が残っていたから・・・そんな風に思います。