花言葉を君に。
「あ、あの近くないですかっ。」
「あ゛?あぁ、あんた、可愛いなーって思ってさ。」
はっ?!
「俺も男だし、可愛い娘見るとテンションあがるじゃん?」
はぁぁぁっ!?
な、何言っちゃってるの、この人。頭おかしいんじゃないの?
「紫苑だっけ?とりま、俺も園芸部員だから、いろいろよろしくー☆」
軽い。軽すぎる。
しかもいきなり呼び捨てだし。
ついていけない!
もう限界だと思ったとき、あたしとイズミ先輩の間にスっとユウキ先輩がはいった。
「イズミ、紫苑ちゃん引いてるから。いい加減にしろよ。」
ユウキ先輩…。
「あ、ごめんごめん!しかしユウキに彼女とはねぇ。2年前のことあってから」
「イズミ。」
ペラペラと喋るイズミ先輩が口をつぐむくらい、威圧感のある声で名前を呼んだ。
2年前のこと。
それはこの前聞いたことだろうか?
ユウキ先輩の好きだった人。
今までに好きになったことのある人は二人だけだって言ってた。
ユウキ先輩が好きになるような人って、どれくらい素敵な人なんだろう?
・・・ん?ってか彼女って言った?