花言葉を君に。
5章 マーガレット
どんなことがあっても、朝日は昇る。
たとえどんなに辛くても、嬉しくても。
…夢を見た。
誰かがあたしを呼ぶあの夢。
涙がとめどなく流れていく。
何度も何度もこの夢を見たけれど、その度にあたしは泣いて。
訳も分からずに、ただ泣いてるの。
記憶の奥深くに眠ったままの“あたし”。
そんなあたしを呼んでいるのかな?
…今日はあたしが告白する日。
昨日、そう決めたから。
だから、もう逃げない。
ちゃんと伝えるんだ。
ユウキ先輩に「好きです」って。