花言葉を君に。


「え━━━━」


「後悔してたから…この2年間ずっと。もし隣にユウキくんがいてくれたらって。そしたらエリカもきっと」


「やめてください!」


ユウキ先輩が怒鳴った。


こんなユウキ先輩、見たことない。


「すいません、急ぐんで。」


そう言って、あたしの手を握った。


「!?」


「この娘、俺の彼女なんですよ。」


「!?!?」


ユ、ユウキせ◎▲×※○■÷▽!!


「・・・そっか。」


「じゃあ。」


足早に駆けていくユウキ先輩。


ついていくあたし。


イズミ先輩が何か言ってる。


・・・なんとなく、空気でわかったの。


昔、それも2年前━━━━凛堂さんと、ユウキ先輩は何かあった。


それを隠してる。


それとも、忘れたい過去なの・・・?


しばらく歩いて、ふと立ち止まったユウキ先輩。


顔の覗き込むと、ヘイゼルの瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた。



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