【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「わかりました。彼女には会えますか?」


「会えますよ。個室になっていますから。これから結果などは、柴崎にお伝えしてよろしいですか?」


「はい」


「入院の手続きを取る際に、連絡先などを記入して下さいね」


「わかりました」


廊下を歩いて、一番右奥が瑞希の部屋だった。


落ち込んだ顔になっていると心配をかけるので、手に消毒液をつけながら、気持ちを切り替える。


「瑞希…大丈夫かい?」


ベッドに寝ている瑞希の顔は少しむくんでいて、顔色はまだ悪い。


点滴をして、水枕をしている姿が痛々しかった。


「祐輝…びっくりさせちゃってごめんね。祐輝のせいじゃないからね」


「ごめんな~俺のことで心配かけちゃったもんな。でも、今度は俺が瑞希元気になれるように頑張るから、早く元気になるんだぞ」


「う…うん…」
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