【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「祐輝、悲しい時には思いっきり泣いて、そしてまた頑張りましょう。あたしも、憲吾も世利だっている…祐輝は一人じゃないの。子供達のこともゆっくり考えて行きましょう。協力するから」


「ありがとうな晴香…瑞希もきっと喜んでると思うよ。お星さまか…きっと一番輝いているのが瑞希だよな。瑞希の笑顔は、俺にとって一番の幸せ感じる瞬間だったからな~」


「さぁ、祐輝、お部屋に行きましょう。皆が心配するから」


「ああ…わかった」


「世利とも話してみて。大人になったから。笑った顔は、祐輝そっくりよ」


「そうか…」


晴香は悲しみに沈む祐輝を励まそうとしていた。


短い時間でも一緒にいた祐輝の寂しがりな性格は、わかっているつもりだったから…


晴香は、瑞希ができなかったことをしてあげることが、一度は好きになった相手にとっても幸せになれることだと思っていた。


憲吾に愛情を沢山もらった分、祐輝に優しくなれる晴香がそこにいた。
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