【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
瑞希を支えるようにして、休憩所のソファーに座らす…


「瑞希ありがとう…君の想いがオヤジにも伝わったんだよ…瑞希のおかげだ…」


祐輝は泣いている瑞希を抱き抱えるようにして、自分も瑞希に癒されていた…


瑞希の命と向き合ってきた気持ちが、父親の命を救ってくれた。


祐輝はそう感じている。


「良かった…」


瑞希のその言葉に、祐輝も救われていた。


父親の検査のために、慌ただしく動いている病室を何気なく確認しながら…


しばらくの時が流れた。


父親への付き添いは、母親と晴香の母に任せ、瑞希の体調を気にしながら、祐輝は休憩所で静かに父親の検査結果を待っていた。


病室に父親達が戻るのを見て、祐輝と瑞希が戻る。


「祐輝…お父さんこのまま回復に向かったら、マヒは残るかもしれないけど、大丈夫かもしれないって…」
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