【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
多分、母親に話したことで、現実化したこの先の話しと、父親の介護、瑞希の病気の不安が、祐輝の心の中に広がっているからかもしれない…


今夜…


瑞希は祐輝に抱かれることを望むだろう…


でも、不安な気持ちの中で、瑞希を抱くことができないような気がしていた。


神経質な性格がまた邪魔をする。


全部抱えてしまう悪い癖…


瑞希にさとられないように、着替える。


瑞希も羽織っていた上着をクローゼットにかけると、食事に向かう用意ができた。


「レストラン、予約の時間だから行こうか…」


「うん~」


楽しそうに笑う瑞希…


瑞希を愛しているのには間違いはない。


ただ…


「祐輝~今日は少し普通に食べても大丈夫かな~?」


「無理しない程度にだよ。負担にならないようにね」


「うん…」


綺麗な夜景の見える席に向かい合いながら、楽しそうに食事をする瑞希の笑顔に心が少しなごんでいく祐輝だった…
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