【続編】スパイシーな彼～彼女が生きた証愛した瞬間

いつも違うとわかると悲しい顔をする晴香に、憲吾は優しく声をかける。


「子供は世利だけいたらいいじゃない…3人で仲良く暮らせたらいいだろう」


憲吾の優しい言葉に晴香も赤ちゃんをあきらめかけていると、晴香に幸せが舞い降りてきた。


先月の想像妊娠を経験してから、子供ができないという神経質になりすぎていた気持ちがどこかに飛んでいってしまった。


この一月、憲吾の休みには遊園地に行ったり、家族で楽しんでいる。


憲吾も晴香の苦しみがわかるから、かえってそれを気にしないように努めていた。


2月ほど、また来るものがこない…


体がダルくて、微熱もあるので、そろそろ来ていい頃なのに…また想像妊娠？


吐き気もあって、特にご飯の炊き上がる匂いが嫌だった。