【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
時間はたっているはずなのに…


もう祐輝がいるわけでもないのに…


指を折ったあの日のこと、無理矢理、夫婦の関係を迫られたこと…


夜になると思い出す。


それでいて、何も言わずに遠くに行ってしまった祐輝のことも気がかりだったりする。


全てが嫌いになれて、忘れてしまえたら、こんなに苦しくもないのかもしれない。


きっと、本当に祐輝を愛して、幸せと感じていた瞬間もあった…


愛された証の世利を生んだ喜び…


それを忘れられないから、傷ついて別れたけれど、自分の気持ちがわからなくなって、不安定になる。


まして、女としてあるべき月のものが止まってしまうと、それも悩みの一つになっていた。


このまま、止まってしまって、子供ができない体になったらどうしよう…


考えると落ち込みは増す。
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