【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
愛の瞬間
「祐輝…私今とっても幸せ~お父さんが大変な時に、不謹慎かもしれないけど、祐輝と出会えたことに、私感謝してる…祐輝が好き…」


いたずらっ子のように、はにかんだ笑顔で、瑞希は笑って見せた。


最上階のレストランにはカップル客がほとんどで、皆それぞれにディナーを楽しんでいる…


「本当に俺と結婚してくれるのかい?」


「祐輝!それじゃ~プロポーズになってない~!きちんと…言ってほしいな…」


「ごめん…瑞希、俺と結婚してください…」


「こんな私で良かったら…喜んで!」


二人は顔を見合わせて笑った。


祐輝は瑞希の優しい気持ちが大好きだった。


元気がない祐輝を励まそうと、瑞希は笑顔を見せる。


親の愛情をほとんど感じずに、しかも病気と苦しみながら闘っているとは思えないあたたかな気持ちを伝えてくれる瑞希に、さっきまでの不安な気持ちは消えていた。
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