【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「さあー瑞希、どの指輪にする?婚約指輪にする?結婚指輪にする?」


「えっ…」


「瑞希、会社辞めたら病院通うのに、保険の手続きもあるから、籍だけは先に入れないと…てことは、結婚するんだから、指輪は必要だろう。俺、指輪なんてしたことないけど、瑞希との指輪は、一生するつもりだよ」


「指輪してなかったの…前は」


「男は必要ないって、結婚式の時も、はぶいてもらったんだ。だから、初めてだよ」


瑞希は何だか嬉しかった。


今までしたことのないことをしてくれようとしている祐輝が…


「婚約指輪はいらない…祐輝と一緒がいい…」


「瑞希が好きなデザイン選びな~」


目を輝かせて、指輪を見ている瑞希を見てる自分が、今とても幸せだった。


決めた指輪のサイズと、指輪に刻むネームと日付を頼み、店を出て家路についた。
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