【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
瑞希と一緒に風呂に入って、触れていながら、全く反応のない自分が恥ずかしくさえなった。


救われているのは、未開拓の瑞希が、あまり深く考えていないように感じる事だった。


風呂から出た二人は、パジャマに着替えると、濡れた髪の瑞希を祐輝がいつものように乾かしていた。


「ね~祐輝…私の体調気になる?」


瑞希の言葉にドキッとした。


「いや…今元気だから、特別気にしてないけど…どうして?」


「うん…いいの…なんでもない」


薬指の指輪に触れながら、瑞希は静かに言った。


祐輝は、前と同じあやまちを繰り返すことになる…


でも、それは、晴香の時にも子供と晴香の体調を考えた行動であって、嫌いでそうしたわけではなかった。


瑞希も同様に、体調を考えて、優しさのあまりに出た行動だったはずだが、未開拓の瑞希には、理解しにくい結果になっていく。
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