【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
祐輝の胸に、ただ抱かれ包まれながら、瑞希の新婚初夜の夜はふけて行った。


人も街も、隣にいる祐輝も、静かに眠っている真夜中に、一度眠ったはずの瑞希が目を開けて、祐輝の寝顔を見ていた。


祐輝を愛している…


自分だって子供じゃないんだから、男性に関して、自分なりの理解はできているつもりだった。


祐輝が自分の体調を気にしていることもわかっていた。


でも、籍を入れたその日に、自分に対して何もしない祐輝に不満の感情があったのは確かだった。


愛されたい…


でも恥ずかしくて、自分からは求めることなんてできなかった。


ただ祐輝の寝顔を見て、祐輝に包まれながら、疲れていたんだ…


そう思うことが、瑞希にとって、理解につながる答えにしよう…


そう思っていた。
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