【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
手続きで出かけていた祐輝が戻った。


母親が忙しそうに動いている部屋の中で、瑞希が見当たらない。


「母さん、瑞希は?」


「あら~おかえり。瑞希ちゃん疲れてるみたいで顔色悪いから、奥で横になってるよ」


胸騒ぎがした。


疲れやストレスはたまっているはずだ。


引っ越しの中で、寝不足も続いていたし…


「瑞希?大丈夫かい…」


「おかえりなさい…ごめんね。疲れてるのかな?」


瑞希の顔と手を見た瞬間、祐輝にもむくみが出てることがわかった。


「瑞希!ダメだ病院行くよ…」


「でも…」


「母さん、瑞希病院に連れていくね。瑞希の大きめのバッグ…あっ!それ…車に積むから、母さん持ってきてくれるかい?俺瑞希連れて行くから」


「祐輝、何で慌ててるんだい?瑞希ちゃんそんなに悪いの」


「説明はあと!とにかく行ってくる」
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