【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「瑞希さんが子供を作るということを強く希望していましてね…私としても、結婚して瑞希さんが子供を持ちたいという夢を叶えてあげたい…でも、その前に私に相談したいことがあると…」

「……」

「瑞希さんは、愛してほしいと願うことを、自分から相手…つまり柴崎さんに求めていいものだろうか…と質問されましてね…」

「えっ!瑞希がそんなことを…」

「自分は柴崎さんに本当の気持ちを言えず嘘をついているというのですよ。失礼とは思いますが、瑞希さんとは、病気が気になって愛せないとか…気にされていますか?」

気にならないと言ったら嘘になる。

でも、それ以上に、色々なことがあって、気持ちが向かなかったと言った方が、本当の気持ちだと祐輝は思っていた。

「瑞希さんは、勿論柴崎さんの優しさで、体を気づかってくれていると思っている…でも自分に魅力がないとか、何か原因があるのだろうか?と悩んでいたようなんですよ。先生は若い頃どうでしたか?なんて真剣に聞かれて、適当な答えが見つからず困ってたら、答え困りますよね~と笑っていました」
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