【続編】スパイシーな彼～彼女が生きた証愛した瞬間

来たすぐに瑞希の笑い声が聞こえた気がしたのは、この笑い声だったのかと、祐輝は思った。

「先生、実は一度目の結婚を自分は、瑞希が思っているようなことで失敗してるんです。先生と瑞希が話してくれなければ、同じあやまちを、またしてしまうところでした。ありがとうございます」

「同じ男性として、柴崎さんの気持ちは理解しているつもりです｡でも、女性の気持ちとしては…特に瑞希さんの場合、寂しさと病気の辛さの中で、人との触れあいを求めていた部分は強いと思うのです。柴崎さんとの出会いが、彼女にとって、精神面でも、今までにない免疫のアップにつながると私は思っています。彼女が望む子育ても今の状況なら可能性もあります。大変だとはおもいますが、柴崎さんの愛するという力で、彼女を支えてあげてほしいと私は願っています」

「はい…すみません。わかりました」

瑞希の病室へ急ぐ祐輝…瑞希の笑顔を見た時に、自分の愛する人を幸せにしていきたい…心に強く誓う祐輝だった。

「早く家に帰ろうな…」

祐輝は優しく瑞希の頭をなでながら、微笑んでいた。