【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
結婚してからの瑞希は、今までの入院生活が嘘だったかのように、毎日元気に過ごして、薬の量も減っていた。

結婚式をあげるつもりでいたが、祐輝の父親の体調が落ち着かないこともあり、母親に負担をかけたくないという瑞希の希望から、写真館でウェディングドレスとタキシードの写真を撮り、式は省略した。

新婚旅行へは、ドライブを楽しみにしていた瑞希と、温泉巡りをしながら、ゆっくりとすごした。

見るもの全てが、瑞希といると新鮮に感じ、瑞希の子供のようにはしゃぎながら、感動する姿に、祐輝の気持ちも癒され、過去の自分を振り返ることは、あまりなくなっていた。

ただ、娘世利のことは時々小さな子供を見ると思い出す。

そんなに離れいない場所に住んでいる憲吾一家は、幸せに暮らしているだろうか…

父親の入院以来、母は何度か見舞いに来てくれる、晴香の母に会っている様子だが、今の状況は伝わってはきていなかった。

憲吾には、晴香の母はこの状況を知らせているのだろうか…

結婚して2年ほどたち、瑞希が疲労からむくみが出て、入院をした。

また逆戻りだろうか…という祐輝には不安もあったが、医師の話では、いつもの疲れからくるものだろうとの話だったが、祐輝は子供を欲しがる瑞希の気持ちにも不安があり、何気なく憲吾に電話をしてみる…

< 262 / 279 >

この作品をシェア

pagetop