【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
放心状態で涙を流す晴香と、世利の肩を後ろからそっと包み込む。


筒井 憲吾


晴香の夫、世利の父親


正確に言うと、晴香の二度目の夫、世利の義理の父親…


娘世利は、この事実を知らない…


晴香と憲吾は幼なじみということは知っている。


自分を、愛情いっぱいで育ててくれる父親に、何の疑問もなく育った世利…


今も疑うことなく、この場にいる。


「晴香、世利、遅くなってごめんね。世利、ママ支えてくれて、ありがとうな」


「うん…仕事大丈夫なのパパ?」


「大丈夫だよ。終わらせてきたから、一緒にいられるから…さぁ座ろう」


憲吾もまた、親族席に目をやると、悲しそうな顔をした。


母の友達ってことは、父にとっても友達?


そんな疑問の中で、世利は両親と席についた。
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