【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
「本当に祐輝は私でいいの?体も丈夫じゃないかもしれないけど、晴香さんよりも…私を選んでくれるの?」


「晴香のことは、もう過去だよ。これから先会うこともない。俺は、瑞希という一人の女性を好きになったんだ。誰とも比べることなんてできないよ。瑞希を好きになったんだ」


瑞希の瞳から涙がこぼれた。


今まで悲しみ、辛さを沢山経験して、一人でも強く生きていこうと頑張っていた自分に、やっと甘えられる存在ができたと思うと、嬉しくて…ホッとして涙が止まらなかった。


「ほれ~瑞希泣くな~顔拭きなさい~ごめんな、不器用な俺だけど、よろしく頼みます…」


「こちらこそ…ずっと一緒にいて下さい…ありがとう祐輝…」


「さぁ、食べて風呂入っておいで、俺片付けやっておくからね」


「うん…」
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