【続編】スパイシーな彼~彼女が生きた証愛した瞬間
祐輝は今になって、自分がまずい状況になったことに気がついた。


祐輝が住んでいる方の建物は、家族がいて単身赴任の者が入る社宅。


瑞希の住む方は独身者用。


西村という男が、祐輝の部屋から瑞希が運ばれたことに疑問になるのは間違いなかった。


まだ会社内では祐輝が離婚したことを店長しか知らない…


そうなると噂が広がると、不倫をしていたことになる。


ただ、今どう言い訳しても、噂など間違いなく今日中に広がる。


西村という男は、自分のことは知らないようだったので、かぎまわるに違いない。


でも、もしそうなっても、離婚しているのだからきちんと話せば済むこと…


そう安易に考えていた祐輝だった。


それよりも瑞希の体調が気になる。


就業時間になったら真っ直ぐ病院に行けるよう、瑞希の部屋にいく。
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