【続編】スパイシーな彼～彼女が生きた証愛した瞬間

朝礼がいつものように始まった。


この場で瑞希の病状を伝え、店長は自分について何らかの話しをするだろう。


周りはそれをどう受け取るのか祐輝は不安だった。


「では、以上で朝礼を終了。その他に今日は皆に伝えておかなければならないことがある」


周りがざわついた。


「相原君なんだが、実は彼女は、小さな頃から腎臓が弱くて、事情があり身内もいない。私は知り合いの娘さんだったことから、彼女を知っていてこの会社に入ってもらった。しかし、体調を崩して今朝入院した…」


また一瞬ざわめいた。


「それと同時に、私は知っていて隠していた事実がある。柴崎主任だが、事情があって離婚している。皆の動揺を考えて私が伏せさせていたのだが…しかし、現在相原君と結婚を前提に付き合っている。今朝、救急車で運ばれた時に、彼の部屋から出てきた相原君を不思議に思った人物がいるらしく、異例だが、こういう形で話すことになった」


更にざわめきは大きくなっていた。