あなたとわたし
そして、長く長く感じる六時間目の授業が終わり帰りの準備をしていた


「里咲ーー!帰ろう!」
とアイに呼ばれて、うん!と元気よく返事を返し立ち上がった時に急なめまいに襲われた


"ガタッ"


「ちょッ!!里咲!大丈夫⁉」

「あはー、ごめん!ちょっと立ちくらみが」

もう!気をつけてよね!とアイが怒っている最中、"その事"を見逃していなかった人物がいた


そう、慎だ。


「おいッ!里咲!!」

「もう、何?慎!」


「中宮、ちょっと里咲借りる。里咲、来い!」

と、慎が少し怒ったように言っている


「何でよ!」

「いいから!来い!」

慎は少しわかっていた。里咲の体に何か異変があると、カンで少しだがわかってしまうのだ


これも幼なじみとして長年一緒にいたからだろうか


慎には全てバレバレなのである

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