あなたとわたし
少し落ち着いた時に里咲は急激に恥ずかしくなった
「ちょ!慎、もう大丈夫だから…」
「ん?そーか?」
と慎は言いながら名残惜しそうに離した
里咲は顔を真っ赤にさせた
「こ、こんなことしたら彼女に誤解されるよ!」
「え?俺、彼女なんていないから、アホかお前は」
慎は真顔で里咲に向かって言った
「へ?じゃあ四組の牧野さんは?」
四組の牧野さんというのは、一時期、慎の彼女という噂が流れた人だ
「あれは、委員会が一緒でたまたま一緒に帰っただけだし」
「そーだったの⁉」
おうと言いながら慎は面白そうに笑っていた