あなたとわたし


「てか、あんま走るなよ。」

「わかってるよ」

そう。慎だけが唯一私の"事情"を知っている。

「ちょっとーー!そこの二人いちゃいちゃしないでよね!」

アイが大声で叫んでいる

「いちゃいちゃなんかしてないよー、てか、慎なんかとしないから」

「りぃーちゃんひどーい」

慎が乙女にかわいらしく言ってくる

「慎、きもい」

「ひどいわー」

泣き真似をしながら、まるでハンカチをきぃー!!っとやるように言っている

「さ、早くいこー!」

「スルーはひどくね⁉おい!りぃぃぃさぁぁぁ!!!」

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