愛と復讐


「あ!いた!」

教授室を出ると千代が私のもとに走ってきた

「……なんで、教授室に?」

私はただ千代を見つめた。

「………」
「何か、あったの?」

千代が眉を寄せた

「千代………わたし、もう戻れないみたい」
「杏子?」
「家族を殺した人……見つけたかもしれない」
「え?」

私の言葉に千代は目を見開く

「……吉野、尚治」
「待ってよ。どういうこと?」
「学堂行こ?」

私達は座って話ができる学堂に移動する

そこで私は朝、彼と出会ったこと
違和感や声が似てることも話した

< 17 / 77 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop