愛と復讐
「あ!いた!」
教授室を出ると千代が私のもとに走ってきた
「……なんで、教授室に?」
私はただ千代を見つめた。
「………」
「何か、あったの?」
千代が眉を寄せた
「千代………わたし、もう戻れないみたい」
「杏子?」
「家族を殺した人……見つけたかもしれない」
「え?」
私の言葉に千代は目を見開く
「……吉野、尚治」
「待ってよ。どういうこと?」
「学堂行こ?」
私達は座って話ができる学堂に移動する
そこで私は朝、彼と出会ったこと
違和感や声が似てることも話した