愛と復讐
「………全く。危なっかしいな」
私をかばうように尚治教授が覆い被さっていた
ドキッ
「大丈夫か?………怪我は?」
「あ…………大丈夫、です」
なんで、ドキッとしてるの。
さっきから私、おかしい。
「あ、そうだ」
すると尚治教授は私の耳に触れた
「っ?!」
「じっとして」
耳元に吐息がかかる
な、なに?
くすぐったさや恥ずかしさから目をつむり
大人しく待っていると
「はい」
「?」
「ピアス、忘れていったでしょ?」
ゆっくり目をあけ、耳に触れるとそこにはピアスがあった
「あ、忘れてた……」
「忘れてたの?……ふ、あははははっ」
尚治教授は楽しそうに笑った