愛と復讐


ドキリとした。


右肘…見えるかもしれない


だけど、足が石のように重くて動かない。


見てしまえばきっと、冷静でいられない
ずっとこの機会を待ち望んでいたのに

私の中に

見たくないって気持ちがあることに気づいてしまった

「…………」

目を閉じる

家族を殺した人を見つけるために生きてきた
私は復讐のために生きてきたの

だから…

私はゆっくり彼の右肘を見る






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