愛と復讐
そこで彼の全体がはっきりする
真っ黒なスーツの中に、ベストを着ていて
髪も真っ黒でワックスで整えられている
見た感じ、25、6才だろう。
身長も高く、頭1個分違う
「大丈夫ですか?」
「あ!……すみません」
彼がそう私に声かける
そこで、私はその声に違和感を覚えた
なんだろう?
この声、聞いたことある…
「……気をつけて」
「は、はい!」
彼はすぐに去ってしまい、確認することはできなかったけど
私の違和感は消えなかった。
私が階段に向かったときには、彼はすでに消えていた
あの、真っ黒なスーツ。
まさか…
私は少しの期待を胸に大学に向かった。