愛と復讐
千代side
「じゃ、また!」
「うん!」
そういって杏子と別れる。
「はぁ………」
杏子の背中を見送って大きくため息をつく
少し、痩せたかな。
杏子は細すぎてない感じの体型をしていたが最近は、少し細くなった気がする
あんな、過去を背負って生きてきたんだ。
初めてすべてを聞いたけど耳を塞いでしまいたくなった
幼かった杏子はどれだけ心に傷をおったんだろう
「吉野、尚輝ねぇ」
私は書類を取り出してその文字を読んだ
「尚治と尚輝」
私はどうしても杏子に言えなかったもう1つの紙を取り出した。
そこにはある仮説としての考えが書かれていた
「よし」
私は家とは逆の方に歩き出した
確かめないと。この仮説が本当か。
もし本当だったら…
杏子はどうするかな?
少しは気軽に恋ができるだろうか
「…あ、着いた」
そうしてたどり着いた場所。
そこは…
“吉野尚治教授室”