愛と復讐

そしてゆっくり私の髪に触れた

「っ…」

ピクリと体を揺らす

「……っ」

なんともいえない時間が過ぎる

教授の手は私の髪を優しく撫でていた

鼓動が、うるさい。

「……お前、バカだから、変なやつに着いていきそうだな」
「え？」
「……いや、優しくても、嘘をついてる人がいるかもしんねぇぞ？…そんなやつのもとには走ってっちゃダメだ」
「……それぐらいは…わかります」

私が教授の瞳を見つめ返すと
教授は笑った

「……そっか」
「教授？」

私が首をかしげると教授は私の頭をいきなり引き寄せた

？！

「……」

な、なに？

なんで、わたし、教授の腕の中にいるの？