愛と復讐
千代は私の高校時代の友達だ。
そして
私以外の家族全員が殺されたのは
私が高校1年の終わりのとき
私は、友達と遊んでいて帰りが遅くなった
家に帰った私は目を疑った。
そこには、無惨な姿になったお父さんとお母さん。
そして
2階から姉の悲鳴が聞こえた
見つかってはいけないと思い、私は足音をたてずに階段を上がり
部屋のドアの隙間から犯人を見ようとした。
そこにいたのは変わり果てた姉と、黒いスーツを着た男の人の後ろ姿とまくり上げた腕から見える右肘のほくろ。
そして彼は姉を見ていったのだ
『愛していたよ……結子』
その声を聞いた瞬間に私は口を誰かに塞がれ、気を失った。