復讐のkiss
「今回の作戦を言う」

作戦会議を、その夜行った。


ラメセスの作戦はこうだった。

第一陣は、オシリスが将となって、

先陣を切る。

オシリスの横には、私を置くことにした。

オシリスがその方が、ラメセスが動きやすいだろうと、

判断したためだった。


「そんな顔をするな。

オレが必ず守ってやるから」

そう言ったオシリスは、優しい笑みを浮かべた。



ある程度前まで進んだ次に、

第二陣、ラメセスが将となった軍がメカアトを更に後退させる。


メカアトも、まさか後から来るのが、

ラメセス王だとは思わない。

…今まで、先陣を切っていたのは、

常にラメセス王だったから。


「俺たち双子が、手を組んだら、

どれだけ怖いのか、今回の作戦で少しは

メカアトもわかってくれるだろう」

ラメセスの言葉に、オシリスも笑った。
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