復讐のkiss
…もう何日、メカアトと戦をしてきたんだろうか?

…もう一か月になろうとしていた。


イスタ帝国軍は、

何日かかろうと、メカアトを抑えようと必死だった。


「・・・大丈夫か、ミラ?」

心配そうな顔で、私を見るオシリス。


私は何とか笑顔を作って頷いた。

「大丈夫です。もう少しで、メカアトを

抑えられるんでしょう?」



「・・・ああ。今日中には、

王宮にはいるつもりだ。

ミラ、無理はするな。戦中に倒れたら、

即刻切られるぞ?」



「わかってます・・・

これでも体力だけには自信がありますから」

…そうは言ったものの、

そろそろ限界が近づいていた。

一か月間も、この華奢な体で、闘ってきたのだ。

今はもう、気力だけで、なんとか

剣を握っている。
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