復讐のkiss
「オシリス!王宮に突入するぞ」

ラメセスの声で、イスタ帝国軍が、

王宮に突入しようとした。


…まさにその時だった。



「ミラ様、止まってください!!」


王宮の前、

ドレスに身を包んだ少女が、

泣きながら私にそう告げた。

…私はその少女の寸前で、馬を止めた。


「…イシス?」

私の声に、イスタ帝国軍の動きも止まった。

ラメセスと、オシリスが止めたのだ。



「ミラ様、メカアトは、イスタに降ります。

これ以上の戦は、何の意味もありません」



「…イシス、貴女は一体?」

前に会った時とは、全く違う出で立ちに、

私はただただ驚くばかりで。


イシスは、静かに私の傍に近寄ってきた。
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