復讐のkiss
「イスタ帝国の王が、

わざわざこんな所までお越しになるなんて」


ジェフティは本当に驚いていた。

もちろん私もレイラも動揺していた。


婚儀までは、

ラメセスに会う事などないと思っていたから。


「ミラと言ったな」

ラメセスは私に近寄り、

私を見下ろした。


・・・気を取り直して、

ドレスの裾をつまみ挨拶をする。

「初めまして・・・

ジェヘティ王の第一王女、ミラと申します」


私の言葉に、

ラメセスは鼻で笑った。


「フッ。・・・初めまして・・・か」


その言葉に、ドキッとする。

レイラはラメセスの顔を見ていなかったが、

私はラメセスと顔を合わせている。

それを知ってるのは、私とラメセスの二人だけ。

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